特徴2. IT技術者不足の緩和
日本でも同様と思いますが、米国ではIT技術者不足が深刻な問題となっております。どのようにすれば、より多くのIT技術者を育成するこができるでしょうか?米国においてプログラマーとして働くには、大学でコンピュターサイエンス(CS)を専攻で卒業する必要があります。
そのためより多くのCS卒業生が必要とされています。アメリカ政府は多くの学生がCSを専攻するように以下のことを行う予定です。
大学入学条件にコンピューターサイエンスを加える
これは必須というわけではないのですが、まず大学入学条件において、高校でのCSの履修を加え学習の場を新たに設ける事により、多くの生徒に大学入学前にCSを経験を促進させるという狙いがあります。
APコンピューターサイエンスコースの拡大。
AP(Adavnaced Placement)コンピューターサイエンスは大学レベルのCSの授業であり、このテストで合格点を収めると、大学での単位が習得できます。これは高校に在学中から大学の単位習得を可能にし、学生にとっては時間的にも金銭的にも大変助けになります。
以上のことからもわかりますように、米国におけるCS教育はいかに多くの子供にCSに興味もってもらい、大学でCS専攻の学生を増やせるかどうかということにフォーカスされています。
さて日本はどうでしょうか?
日本では現在、IT企業の新卒採用において厳格にCS専攻である必要はありません。ほとんどの場合、就職希望者はどのような専攻でも学位を取得していても構わず、採用後、企業が研修を行います。
また日本では小学校、中学校、高校、大学、企業の連携が弱いように感じられます。日本政府が今後どのようにして、プログラミング教育をIT技術者増員につなげて行くのかという点に大変興味があります。